フリーWi-Fi利用時の注意点

カスガ カスガ
2017.02.17

最近、誰でも接続できる無料のWi-Fiスポット(公衆無線LAN)が増えてきました。
特に最近では、東京オリンピック、パラリンピックに向けて、自治体や観光施設などが積極的にフリーWi-Fiの設置を進めています。
 
スマートフォンでインターネットを利用していると、あっという間に通信量制限に引っかかってしまうことがありますが、このフリーWi-Fiを利用すればそれを気にする必要がありません。
また、ノートパソコンを持ち運んでいる時、フリーWi-Fiが利用できると、外出先で情報収集やデータのやり取り等が行えるため、大変助かる時もあります。
 
ただし、便利な反面危険性もあり、利用には注意が必要です。
 

フリーWi-Fiでの脅威

情報処理推進機構(IPA)では、フリーWi-Fi環境における一般的な脅威として、次の4つを紹介しています。
 
1.盗聴

Wi-Fiのアクセスポイントと端末との間が暗号化されていない場合、通信内容が盗聴される恐れがある。
例え通信が暗号化されていたとしても、SSID(接続用の識別ID番号)と暗号化キーが公開されている場合、第三者に復号化され、盗聴されてしまう可能性がある。

2.なりすまし

第三者が盗聴などの手口によって不正に情報を入手し、正規の利用者のアカウント情報を悪用したり、機器情報を偽装したりすることで、正規の利用者や機器になりすまして不正にサービスを利用されてしまう可能性がある。

3.悪意のアクセスポイント

実在する正規のフリーWi-FiのSSIDと暗号化キーを使った偽のアクセスポイントへ接続してしまった場合、通信内容がアクセスポイントを設置した第三者に盗聴されてしまう可能性がある。

4.不正目的でのインフラの利用

掲示板への犯罪予告の書き込みや違法ダウンロードなど、フリーWi-Fiが犯罪のためのインフラとして不正利用されてしまう可能性がある。
事前登録や認証手続きなどによる利用者確認を行わずにフリーWi-Fiへの接続が可能な場合、利便性が大きく向上するが、犯罪行為が実行された時、実行者(犯人)を特定することが困難になる。

 
上記の内、フリーWi-Fiを利用する上で特に怖いのは「1.盗聴」と「3.悪意のアクセスポイント」になります。
 

安全にフリーWi-Fiを利用するためのポイント

フリーWi-Fiを使わないというのが一番安全なのは間違いないですが、これほど便利なものを使わない手はありません。
そこで、安全に利用するためのポイントをいくつかご紹介します。
 
1.暗号化なしのWi-Fiスポットには接続しない

通信データが「暗号化」されていないと、第三者に通信内容が盗聴されてしまう可能性があります。
暗号なしのWi-Fiスポットに接続するのは絶対に避けましょう。

2.暗号化方式が「WEP」のWi-Fiスポットに接続しない

暗号化といっても、様々な暗号化方式があります。
その中の1つである「WEP」は古い暗号化方式で、脆弱性が発見されており、今では簡単に解読できてしまいます。
盗聴されてしまう可能性があるため、「WEP」を使ったWi-Fiスポットへの接続は避けましょう。

3.身元不明のWi-Fiスポットに接続しない

悪意を持ったWi-Fiスポットに接続してしまうと、データが盗聴されたり、ウイルスを送り付けられたりする可能性があります。
誰が提供しているか分からない身元不明のWi-Fiスポットには、接続しないようにしましょう。

4.個人情報を入力する場合はURLを確認する

フリーWi-Fiを使う場合、可能な限り個人情報(名前や住所、クレジットカードの番号、ログインIDやパスワードなど)を入力しない事が望ましいですが、利用する必要がある場合は、接続先のURLを確認しましょう。
ブラウザのアドレスバーのURLが「https://」で始まり、鍵アイコンが表示されている場合は、接続先との通信が暗号化されるため、盗聴される危険性が低くなります。

5.Wi-Fiを利用しない時はWi-Fi接続をオフにしておく

スマートフォンやノートパソコンの自動接続機能により、意図していないWi-Fiスポットへ接続しようとする事があります。
このような事を防ぐため、Wi-Fiを利用しない時はWi-Fi接続をオフにしておくとよいでしょう。

 


 
フリーWi-Fiは非常に便利ですが、リスクもあります。
そのことを十分に理解をした上で、注意して利用していきましょう。

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