Web技術で開発!アプリ開発のCordovaをインストールしてみた

のえる のえる
2020.07.17

スマホアプリの開発にはSwiftやObjective-C、JavaやKotlinなどの言語を覚える必要があります。

 

そしてプラットフォームごとに覚える言語やビジネスロジックなどが異なるため、学習コストは2倍以上・・・。

 

そんな悩みを解決するのがオープンソースの Cordova です。

 

Cordova は HTML や CSS、Javascript などのWeb技術を使ってクロスプラットフォームの開発ができる便利なツールです。

 

今回はCordovaをMacにインストールしてみましたので備忘録として記録していきます。

はじめに

まず Cordova ですが、単品では起動しません。

 

iOSアプリ開発には Xcode、Androidアプリ開発には Android Studio と Android SDK が必要です。

 

それぞれダウンロードとインストールを行っておきましょう。

Homebrewをインストール

前提条件

Mac のパッケージ管理システムである Homebrew をインストールしましょう。

 

brew コマンドはXcodeが必要となります。

 

AppStore から Xcode をインストールしておきましょう。

HomeBrewのインストール

Homebrew をインストールをしていきます。

 

公式サイト に記載されているインストールコマンドを実行します。

 

 

インストール後は状態を確認します。

 

 

Your system is ready to brew. と表示されればOKです。

nodebrew, Node.JSのインストール

Cordova は Node.js で実行されているので、Nodeをインストールしていきます。

 

 

もし nodebrew が使用できない場合 brew install nodebrew の実行後に表示される説明に、パスを設定するコマンドが出ます。
そのコマンドを実行してからやってみてください。

Cordovaのインストール

では本命の Cordova をインストールします。

 

 

ここまで来ればインストールが完了します。

 

記事執筆時点の私の環境は下記のとおりです。

 

  • Homebrew: 2.4.0
  • nodebrew: 1.0.1
  • node: v14.4.0
  • npm: 6.14.5
  • Cordova: 9.0.0 (cordova-lib@9.0.1)

Cordova プロジェクトを作る

Cordovaがインストールできたら、プロジェクトを作成していきましょう。

 

プロジェクト作成コマンドは下記のとおりです。

 

 

プロジェクトが出来たら中に入り、プラットフォームを指定します。

 

 

これで各プラットフォーム用のディレクトリの中身ができました。

Cordovaを実行

では早速Cordovaを実行しましょう。

 

 

ファイルを操作する場所は プロジェクト > www の中です。
(platformsの各プラットフォーム内にあるファイルは、ビルドすると消されてしまいます)

 

ブラウザやエミュレータが起動して、Cordovaのマークのページが表示されれば成功です。

補足

実行可能なデバイスの一覧と指定は下記のとおりです。

また、iOSの実機実行時に証明書エラーが出る場合、Xcodeプロジェクトが中にありますので、Xcodeで開いて証明書を設定しましょう。

文字化けする場合

もし実機にインストールして日本語が文字化けする場合、HTMLファイルに下記のテキストを追加すると治ります。

Androidのビルドが通らない時

Android Studioをインストールしても、Androidのビルド時に 「Could not find an installed version of Gradle either in Android Studio, or on your system to install the gralde wrapper. Please include gradle in your path, or install Android Studio」 が出る場合、Gradleまでのパスが通っていない事に起因します。

 

その場合、下記の処理で対応できます。

Androidアプリのリリース

Androidアプリのリリース版を作成する場合は下記のコマンドになります。

リアルタイムで改修できるようにする

プログラムを改修してから再度ビルドするのはとても手間です。

 

そのため、ソースの変更を監視して随時反映するプラグインが Cordova には用意されていますので、それをインストールしましょう。

 

 

インストールが終わったら、アプリを実行していきましょう。

 

 

ブラウザや各エミュレータが起動したら、画面に表示された LOCAL か EXTERNAL を選択すれば、画面が表示されます。

 

補足

プラグインはプロジェクトごとにインストールが必要のようですので、プロジェクト作成時にプラグインをインストールするようにしましょう。

iOSのWKWebView対応

iOSは昔から UIWebView を使用していましたが、WKWebView への変更が義務化されました。

 

WKWebViewを使用するためのプラグインも用意されています。

 

 

そして config.xml に追記をしましょう。

 

UIWebViewを使っているかどうか

ビルドした結果からUIWebViewを使用しているかを確認できます。

これで一覧が表示されれば、UIWebViewを使用しています。

Javascriptが動かな場合

HTMLとCSS、Javascriptで作成できるCordovaですが、最初に作成した時点ではJavascriptが動かない場合があります。

 

その場合は、下記のテキストをHTMLファイルに記載すると動くようになります。

 

さいごに

これで Cordova で開発する環境が用意できました。

 

Web技術だけでアプリが開発できるのは素晴らしいですね。

 

プラグインも豊富なので一度作成してみるのはいかがでしょうか?

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